近年では、自社でSEO対策を行う企業が増加しています。
背景では、Google検索エンジンが従来の外部リンクを多用して、評価を高めるやり方よりも、ユーザーにとって価値が高いコンテンツを提供するサイトを、検索上位に表示するようになったためです。
外部リンク施策については、依頼するのが効率のいい方法ですが、サイト内のコンテンツを充実させる内部対策は自分たちで行うほうがコストや工数などにおいて有利なために、最近では外部依存型のSEO対策から自社スタッフのみで行って全てを完結させるインハウスSEOに移行する企業が急増しています。
今回はインハウスSEOを行うメリットとデメリットをご紹介していきたいと思います。
★自社SEOメリット
インハウスSEOを行う、最大のメリットは【コスト面】です。
単純にそれまでSEO業者にアウトソーシングしていた費用が抑えられます。
基本、外部施策SEOは短期的な効果は期待できますが、市場や競合は常に移り変わっていくものなので、ある時期を過ぎればまた新しい外部施策を行わないといけません。
その結果として、その都度業者に依頼する費用が発生するのがネックでしたが、自社のスタッフで対応出来るのであれば、新たな費用は発生しません。
また、パッケージング型の外部SEO業者の、自社顧客や商品などビジネスモデルに対する理解度にも疑問が生じます。
一方、自社で行う場合に、自分たちの強みや特性を活かして、顧客を分析した上で最適な施策を望むタイミングで実行出来ることから、効果が得られる可能性は高まります。
それに、SEOは本来時間をかけて試行錯誤しながら成功と失敗を繰り返していく事から内部SEOを実施する場合は、そのノウハウを蓄積していけることも、メリットとなります。
★自社SEOデメリット
自社完結でSEOを行うと、外注に対する費用は掛かりませんが、その分手間がかかります。
特にSEO対策は、最も専門的な知識と高い技術が必要となるので、自社のスタッフに最適な人材がいればよいのですが、いない場合は新たな人材やの確保や、依存スタッフが育つのを待つしかありません。様々なケースを経験していて、業界の最新情報にも詳しいSEO専門業者のように、スムーズな作業を行うのはとても難しく、実現させるのが困難なことも、インハウスSEOを行う上での大きな障害となります。
そしてその目標を達成するまでにかかる時間は、アウトソーシングよりも長くなってしまうことから、その分人件費もかさんできます。
もし、自社で被リンク施策を行う場合、サイト管理や更新を専任で行うスタッフの人件費やサイトドメイン取得費用や、サーバー費用も必要です。
例えば、1つのキーワードを検索結果順位で上位に表示させる場合、最低でも、《数万円/月》は費用になるかと思います。
それに対し、SEO業者の場合は月額定額制の料金設定も多いので、一概にインハウスSEOだからコストが安くなるとは限りません。
★自社SEOで押さえておきたい作業内容や施策
インハウスSEOを行う際に、押さえておきたいのが、キーワード順位、流入数や問い合わせなどの数値化をして、それを正確に把握することです。
それぞれの数値の伸びを阻害する要因を割り出し、正しい対策を行って、日々改善から行っていく事も怠ってはいけません。
また、自社SEOは内部対策と外部対策でいえば、どちらかでいえば、前者が中心となります。
例えるなら、h1タグで協調することで、閲覧するユーザーに大見出しである事を伝えたり、文字数を増やしSEOキーワードに関するフレーズをコンテンツに追加して内部の充実を図っていきます。
その他にも、内部リンクの数を増やしていく事や、質のいい発リンクを設置することも重要です。
内部だけではなく、外部的要因にも目を向けることも大切です。
良質なリンクを増やして、Googleからのマイナス評価や、場合によってはペナルティが生じてしまう、質の低いリンクの削除や、リンク否認もしっかり行っていきましょう。
~まとめ~
自社SEOでは、メリットばかりを見るのではなく、デメリットにも目を抜けることが重要となってきます。
コストを抑えながら、自社特性と強みを生かした、コンテンツ強化を行えますが、その代わりに、専門知識や、高等技術、経験が要求されますので、自社スタッフだけで即対応するのは困難となります。
また、サイト管理や更新にも手間も時間もかかることから、スタッフに対する人件費がかかるので、インハウスSEOを行うべきか、外注すべきかどうかは、自社資金力やスタッフレベル、新たに人材確保できる見込みがあるかどうかなど、現状を踏まえ、考慮する事をおすすめします。